お金というものは流動性が高いため計画的に使うように心がけておかないといけませんが、気を付けていても予想外の出費や急な支払いが必要になることはあります。
給料日までまだ日にちがあるのに手元のお金に余裕がなくキツキツだという時、何か対策をしておかないと必要な食料を買えない、ケータイを止められる、家賃が払えずアパートの退去を求められるなどの危険も出てきます。
本章では次の給料日までお金に余裕がない時に乗り切る対処法について見ていきますので、ぜひ参考になさってください。
この記事でわかること
まずは出費を減らして守りを固める
次の給料日まで心もとない資金で何とか乗り切るには、まずはできるだけ出費を減らす工夫をしなければいけません。
次の給料日までという短い期間でもすぐに効果を出す必要があるので、ある程度生活の質を落とすことになってしまいますが、ここは辛抱のしどころです。
節制することで出費を大きく減らせる項目を挙げてみましょう。
嗜好品や趣味
お酒やたばこ、お菓子類、コーヒーなどの飲食物だけでなく、ここでは食品以外の趣味にかける出費も考えます。
釣りや小旅行、イベント参加など各種の趣味も交通費や参加費がかかるものは避け、無料でできる範囲の行動を心がける必要があります。
食費
外食だけでなく、コンビニ弁当などの中食も食費部門の大きな負担になっています。
クックパッドなど便利な調理支援アプリもありますから、食材を安く買って自宅で調理することで食費の負担を減らせます。
スーパーの特売コーナーをうまく利用したり、業務用スーパーでまとめ買いするとコスパが上がります。
交際費
友人の誘いがあると無条件で応じてしまう人は要注意です。
金欠という有事の際には誘いがあっても理由を話して断らないといけません。
ピンチであることを説明しても、誘いに応じないからといって離れていくような人は本当の友人ではないと考えましょう。
以上は純粋な節制についてでしたが、もう一つ現金の出費を減らす裏ワザ的な方法があります。
みなさん色々なポイントカードやポイントアプリを利用していると思いますが、これらを見直してまとまったポイントが貯まっているものがないか調べてみましょう。
例えばスマホの利用に係るポイントは通販サイトで使うことができますから、ポイントで食材などを買うことができます。
ただ、そのポイントによってどんな買い物に使えるか異なることと、利用できる店舗や通販サイトが固定されるため基本的に安く買うという趣旨にはならないことが多いです。
それでも現金の出費を抑える効果はしっかりありますので、非常時の対処法として一考の余地はあります。
ケータイキャリアのポイントだけでなく、Suicaなど交通系のポイントもコンビニやドラッグストアなどで利用できます。
現金の代わりになるポイントは結構あるので、所持しているポイントを改めて確認してみましょう。
節約しても持ちそうにない時はどうする?
節制するだけではどうしても持ちそうにない場合、あるいは現金による支払いが必要で手元資金を工面しなければならない場合はなんとかしてお金を作る手立てが必要です。
次の給料日までの短期間でお金を作る方法を以下で見ていきます。
自力でお金を稼ぐ
攻めの姿勢に転じて自分でお金を稼ぐこともできます。
副業として日雇いのアルバイトをするのが手っ取り早いでしょう。
ただ副業が禁止されている場合は無理ですし、希望してもすぐに採用が決まるわけでもありません。
また日雇いとはいっても実際には会社側の事務都合により給料の支払いを一定期日にまとめられることも多いので、自分の希望する日払いを受けられる仕事で参加できるものがどれくらいあるのか、自分で調べなければいけません。
それが無理であればパソコンでアフィリエイトをしたり、ポイ活をして溜まったポイントを現金に変えることもできますが、これらはかなり時間がかかるので短期間での現金調達は難しいです。
不用品を売る
趣味で集めた物の他、日用品で不要になった物を売ってお金にすることもできます。
リサイクル店に持ち込んで売るのが手っ取り早いですが、往々にして買取金額はかなり小さくなります。
メルカリなどのフリマアプリを使えればよりお得に現金化が可能ですが、ライバル出品者の存在があることから値段設定にコツがいることや、交渉などを経るため時間がかかってしまいます。
次の給料日までという条件で有効な取り引きができるかどうかは微妙です。
お金を借りる
副業などで働くこともできず、売れる物もない場合は誰かからお金を借りる選択も必要になります。
できるだけ両親や友人などに工面をお願いするのが安全ですが、どうしても無理な場合は消費者金融などから借りることもできます。
ただし、消費者金融の貸付けは金利を乗せて返済する義務が生じるのはもちろん、信用情報機関に債務者として情報が登録されてしまいます。
登録されている信用の状態によっては就職や結婚、将来の住宅ローンの利用などの際に問題になることがあるので注意が必要です。
クレジットカードを現金化する
もしクレジットカードのキャッシング枠が残っている場合、必要な金額を借り受けることもできます。
キャッシング枠が使えない、あるいは借金をして信用情報を悪化させたくない場合は、クレジットカードのショッピング枠を現金化するのが有効です。
クレジットカードの現金化の方法はいくつかのやり方がありますが、状況によってうまみのある使い方ができるので使い分けができます。
多少期間に余裕がある場合は、時間がある程度かかっても換金ロスを減らして多くの現金を調達することもできます。
時間に余裕がなく今すぐお金が必要であれば、現金化業者を利用して手数料を負担すれば即日で現金調達することも可能です。
このように状況に応じた使い分けができる他、借金ではないので返済義務が生じない、信用状態が悪化しないなどの利点もあります。
現金が必要な際の対処法として有効であることが知られていますから、いざという時に役に立ちます。
金欠のピンチでも絶対にしてはいけないこと
お金の工面に慣れていない人は、節約をしても足りない時に上で見てきた方法を飛び越えて、やってはいけない行為に手を出してしまう人がいます。
以下の行為は結局自分に大きな不利益をもたらすので絶対にしてはいけません。
闇金の利用
闇金は法律上も貸金業ではなく不法行為となるものですが、闇金業者の目的は様々な手法を駆使し、利用者を金づるとして一生こき使うことにあります。
過去に債務整理をした経験がある人などにダイレクトメールで接触してくることがありますが、絶対に連絡を取らず無視を決め込んでください。
クレジットカード現金化は闇金なの?闇金との違いとは?
ギャンブル
足りない分を稼いでやろうとパチンコや競馬に手を出す人がいます。
ギャンブルはお金に余裕がある人が趣味の範囲で行うべきものです。
基本負けるようにできているのがギャンブルですから、普段は趣味でやっていたとしても金欠の時に手を出すべきではありません。
まとめ
本章では次の給料日までお金に余裕がない時に乗り切る方法について見てきました。
守りの節約だけで乗り切れればいいですが、それでも足りない時や手元資金として現金を用意しなければならないときは自分で稼いだり、借金をすることも必要になるかもしれません。
近年は自身の信用が悪化するのを嫌って、あるいは「借り癖」がつくのを避けるために借金ではなくクレジットカード現金化を選ぶ人も増えています。
上手に利用すれば換金ロスを避けた有利な取り引きが可能ですので、金欠時の対処法の一つとして考えておきましょう。