金欠で現金がない時、クレジットカードの現金化の方法を利用すれば最短即日で手元に現金を用意することができるので、ピンチの時には大きな力になります。
クレジットカード現金化はショッピング枠を使って現金を調達するものですが、正規の利用法とは言えないので、もし自分に不利になることがあればマズイと考えている人も多いと思います。
特にカード現金化で自分の信用情報に影響が出ないか?傷がつくことは無いのか?という点は大きな問題です。
本章ではこの点に焦点を当てて解説していきます。
信用情報は金融機関の間で共有される
そもそも信用情報とは何なのか、どのように運用されているのかという点を押さえておきましょう。
信用情報はクレジットカード会社や銀行などの金融機関がリスクを回避するために存在するもので、利用者の支払い能力を把握するために運用されています。
支払いを確実にしてもらえるか、貸し倒れになる危険はないかなどを判定するため、登録された信用情報機関に照会して確かめることができます。
信用情報機関は以下のように複数あり、金融機関によって利用する対象が異なります。
クレジットカード会社は主にJICCやCICを利用し、銀行等はKSCを利用しています。ただし実際には上記の信用情報機関は互いに情報交換を行っており、利用者の信用情報に事故があると(傷がつくと)他の金融機関も知ることができます。
従って、クレジットカードの利用において傷がつくと、その情報を他の金融機関が参照することにより、後日住宅ローンなどの申請をした際に断られてしまう恐れも出てきます。
例えばクレジットカードの利用に際して買い物をした時の支払いを遅延させたり、キャッシングの返済を遅延させると金融事故として信用情報に傷がつきます。
他にも任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理を行った時、債務者以外の第三者が代わって弁済を行う第三者弁済が行われた時などにも傷がつきます。
これらの金融事故については概ね5年程度、自己破産の場合は最長10年間、信用情報機関に登録されます。
またキャッシングに至っては、返済を遅らせるなどの過失がなくても「借金をした」という事実そのものが情報として登録されます。
キャッシングの事実は概ね6か月程度の期間登録されるので、利用者はその後しっかり返済を行えるのかどうか、見張られる立場になります。
▼クレジットカード現金化を行った時の債務整理について書いている記事はこちら
クレジットカード現金化をすると債務整理(自己破産・個人再生・任意整理)できなくなるって本当!?
クレジットカード現金化で信用情報に傷がつく?
クレジットカードの現金化をした場合の信用情報への影響ですが、通常の利用法であれば傷がつくことはありません。
クレジットカード現金化はショッピング枠で買い物をするだけですので、外見上は通常の利用法の範囲であり、何らおかしいことはありません。
クレジットカード現金化業者を利用した場合、彼らが信用情報機関に連絡しないかどうか心配する人もいますが、仕組み上不可能ですので心配要りません。
前項で見た信用情報機関を利用できるのは金融機関だけで、それ以外の業者は利用することができないからです。
クレジットカード現金化業者は金融機関ではないので、事前に利用者の情報を照会することも、また利用者の情報を登録したりということもできません。
クレジットカード現金化業者を利用する際には審査をされることは無いので、この点からも理解はできると思います。
このように、クレジットカード現金化は通常の利用の範囲で信用情報に傷がつくことはありませんが、絶対に影響が出ないわけではなく、注意しなければならないこともあります。
次の項で見ていきましょう。
クレジットカード現金化で信用情報に傷がつくのはどんな時?
クレジットカード現金化で信用情報に傷がついてしまうのは、支払いを遅延したり、カード会社に現金化がバレてしまったときです。
現金化の際にはショッピング枠を使って買い物をしますが、その支払いは後日精算しなくてはいけません。
支払いを怠ると金融事故として登録されてしまうので、その場合は信用情報に傷がつくことになります。
概ね2か月程度支払いを遅らせると金融ブラックとして登録されてしまうので注意してください。
口座の残高不足など不注意によるものであれば、支払い遅延から数日程度でカード会社から確認の電話が入りますから、急いで対応すれば信用情報に傷が付かずに済むこともあります。
確認の連絡を無視していたり、確認の際に支払いの意思や支払い能力がないと判断されると信用情報に傷がつくことになります。
クレジットカード現金化を利用する場合はカード会社に目を付けられないよう、精算期日のタイミングで口座の残高が不足しないように配慮しなければいけません。
またカード会社にバレてしまうと、規約違反として利用停止や強制退会などの処分を受ける可能性があります。
その場合も信用情報機関に登録され傷がつくことになるので、カード会社バレが起きないように現金化を進める必要があります。
カード会社バレを防ぐために、以下の点を意識して現金化を進めるようにしましょう。
- 現金化に利用されやすい目立った商品はできるだけ避ける
- 短期間で同じ商品を購入しない
- キャッシング枠は残しておく
- 購入した商品の種類や数、色などできるだけの情報をメモしておく
- 信用できる現金化業者を利用する
現金化する商品の購入について、カード会社から確認の電話がくることもあるかもしれませんが、その時には絶対に現金化を認める発言はしないでください。
購入した商品の情報をメモ等で残しておけば、「どんな商品を購入したのか?」と聞かれた時に答えることができます。
特にカード会社バレを起こしてしまった場合の影響は大きくなるので、むやみに現金化を繰り返すなどの乱用は避けるように心がけましょう。
▼カード会社にクレジットカード現金化を疑われたときの対処法などを掲載しています。
クレジットカード現金化が疑われた時の対処法!
まとめ
本章ではクレジットカードの現金化で信用情報に傷かつくかどうかについて見てきました。
クレジットカード現金化は外見上は通常の買い物と同じですから、基本的に信用情報に傷がつくことはありません。
ただし支払いを遅延させたり、カード会社に現金化がバレてしまうとその情報が登録され金融ブラックとなってしまう可能性があるので注意が必要です。
一旦信用情報に傷がついてしまうと、その情報は信用情報機関を介して他の金融機関にも伝わるため、別の機会でローンを利用できないなどの不利益が出る可能性もあります。
クレジットカード現金化は乱用を避け、カード会社にバレないように心がけて行うようにしましょう。