呉現ミナ
au PAY カードとは
au PAY カードはauサービスをご利用のお客さまにおトクがいろいろつくカード。
コンビニやスーパーなどの日々のお買物から毎月の公共料金などのお支払いに使え、ポイントが100円(税込)ごとに1ポイントたまります。引用元:au PAY カードを知ろう
★後払いアプリの現金化
当初やや出遅れた感があるように感じたau勢も、従来の電子マネーサービスau WALLETをスマホ決済サービス「auPAY」に統合して独自のブランド育成を始めています。
auPAYは使い勝手が良いと評判で人気も上々のようですが、残高を現金化する方法についても知っておきたいところです。
本章ではauPAYの残高を現金化する方法や手順、違法性の有無などについて解説していきますので、ぜひ参考になさってください。
この記事でわかること
auPAYサービスの仕組みと概要
最初に、auPAYがどのようなサービスなのか、基本的な仕組みや概要を押さえておきましょう。
基本的にはスマホからバーコードやQRコードなどを使って支払いができる決済サービスで、利用するにはauPAYアプリの導入が必要です。
アプリはauの契約者はもちろんですが、それ以外のキャリアユーザーも使うことができます。
キャッシュレス決済サービスのシェア拡大のために、auは自社ユーザー以外にも利用の門戸を開放した形です。
またauPAYはスマホアプリだけでなくプリペードカードが使えることも特徴です。
残高をプリペードカードにチャージすれば、実店舗やネット上の買い物にも使用することができます。
auPAYのプリペードカードはMasterCardの機能が付いているため、MasterCardを使えるお店でクレジットカードのように使うこともできます。
ただし本質はプリペードカードですので一回払いにしか対応しません。
auPAY残高はスマホのauPAYアプリとプリペードカードで共有され、プリペードカードは現金化の際に重要な役割を果たすことになります。
auPAY残高のチャージ方法は色々と用意されていますが、チャージの手段によって現金化の可否が変わってくるところが難点で、扱いづらさにつながります。
auPAY 残高はじぶん銀行の口座に払い出しできる
auPAYでは公式で現金化(払い出し)できるシステムが組まれているので、条件を整えれば残高を現金化することができます。
auは銀行業も行っていて、「じぶん銀行」という独自のブランド銀行を運営しています。
当然グループ企業として連携が図られており、auPAYの残高はじぶん銀行の口座を介して現金化できるようになっています。
厄介なのが、auPAYにチャージした残高は、そのチャージ方法によって払い出し可能な残高と払い出し不可の残高に分かれてしまうことです。
払い出しできるのは以下の方法でチャージした残高です。
- auじぶん銀行
- POMTAポイント
- auショップ
- コンビニ
- auかんたん決済
- クレジットカード
- au WALLET チャージカード
まずは公式に払い出し可能なauPAY残高を現金化する手順から見ていきましょう。
払い出し可能な残高を現金化する手順
じぶん銀行口座開設
auPAY残高を現金化する前提として、じぶん銀行の口座を開設しておかなければいけません。
auキャリア以外の人もじぶん銀行のアプリをダウンロードすれば口座を開くことができますが、認証手続きに携帯電話番号とEメールアドレスが必要です。
Androidスマホの人はGoogle playストアから、iPhoneの人はApp Storeからアプリをダウンロードし、顔写真や本人確認書類の資料画像をUPします。
アプリからの申し込みで本人確認書類に使用できるのは運転免許証、個人番号カード(マイナンバーカード)、在留カードのみとなっています。
他にWEBから申し込むこともできますが、こちらは健康保険証も使用することができます。
必要事項を記入して送信し申し込み手続きを終えたら、数日後に口座開設の連絡がメールで届きます。
不備がなく口座開設に成功すれば当日から口座を使用することはできますが、キャッシュカードの到着は1週間~2週間程度後になります。
auPAYとの紐づけ
auPAYのアカウントとじぶん銀行の口座を紐づけて払い出しができるようにします。
auPAYアプリ側から作業を行い、「じぶん銀行」→「送金・払出・オートチャージを申し込む」でパスワードを入力して紐づけを完了させます。
アプリ上で払い出し操作
auPAYアプリのメニューから「払出する」をタップし、希望金額を入力して「OK」をタップします。
これでauPAY残高からじぶん銀行の口座への払い出しができたわけですが、手元に現金として引き出すにはATMを操作する必要があります。
口座から現金を引き出す
じぶん銀行はネット銀行であるため実店舗を持ちません。
また自前のATMも有していないため、提携する他行のATMを使用してお金を引き出す必要があります。
利用できるのは以下のATMです。
- セブン銀行
- ローソン銀行
- Enet
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行(一部ファミリーマートにも設置)
ATMの利用時間は設置される店舗に左右されるので、事前に確認しておきましょう。
手数料や上限額について
auPAY残高をじぶん銀行の口座に払い出す際の上限額は1回につき10万円までとなります。
またその際の手数料は2万円未満の場合は200円(税別)、2万円以上の場合は払出額の1%(税別)となります。
そして、ATMを操作してお金を引き出す際にも手数料がかかり、こちらはじぶん銀行のアカウントに設定される「じぶんプラス」というステージによって変わってきます。
ステージは1~5まであり、ステージが上がると色々な特典が付いたり、ATMから手数料無料でお金を引き出せる回数が増えます。
ステージを上げるには残高を一定額以上にしたり、取引回数を増やす必要があります。
無料でATMから引きだせる回数や手数料額は提携ATMによっても以下のように変わります。
提携ATM | ATM手数料 |
---|---|
セブン銀行 | じぶんプラス1は110円(税込み)/回 じぶんプラス2は月3回まで無料 じぶんプラス3は月4回まで無料 じぶんプラス4は月8回まで無料 じぶんプラス5は月11回まで無料 |
ローソン銀行 | |
Enet | |
三菱UFJ銀行 | |
ゆうちょ銀行 | じぶんプラス1は220円(税込み)/回 じぶんプラス2~5は月1回まで無料 |
手数料についてはauPAYアカウントからじぶん銀行への払い出し時だけでなく、ATMからの引き出しの際にもかかってくるので、無料となる人以外は負担感が大きいかもしれません。
出金できない残高を現金化するには?
auPAYには公式の払い出しサービスがあるので現金化は可能ですが、以下のチャージ方法を用いた場合は払い出しを行うことができませんでした。
- auかんたん決済
- クレジットカード
- au WALLET チャージカード
ただし、可能にする方法もあるのでここで解説します。
大枠としては、残高でアマゾンのギフト券を購入して買取店に売却するという方法ですが、実はauPAY残高で直接アマゾンギフト券を購入することはできません。
これを可能にするのがauPAYプリペードカードです。
auPAYプリペードカードはちょっと変わっていて、クレジットカードのMasterCard機能が付いています。
ですからMasterCardが使えるお店であればプリペードカードでも買い物ができてしまうのです。
アマゾンのギフト券はMasterCardが使えるので、プリペードカードの残高を使って買い物をすることができます。
auPAYの残高はプリペードカードの残高と共有され、一回払いのみの対応となります。
それでは以下で手順を確認していきます。
純粋にじぶん銀行の口座開設を進めてももちろんOKですが、auPAYアプリをダウンロードし、プリペードカードの発行申し込みのページからじぶん銀行の口座開設も同時に申し込むことができます。
プリペードカードは自宅に届くまで約1週間ほどかかります。
自宅に届いたカードは不正使用防止のためそのまますぐに使用することはできません。
auPAY アプリから利用開始の手続きを行ってカードを有効化してください。
郵便局を利用する方法
最近はアマゾンギフト券の相場が低くなっているので、タイミングによっては満足のいく現金化ができないかもしれません。
その場合、郵便局でauPAYが使えるようになったのでこちらを利用することもできます。
郵便局では切手を購入することができるので、auPAYで切手を購入し、換金して現金化することができます。
切手はバラだと換金率が下がるのでシートで購入することと、流通の良い82円切手を購入すると効率が最大化します。
ただし郵便局でauPAY決済を用いる場合、切手は1回の取引で最大10万円までしか購入できません。
購入した切手は買取店に持ち込んで現金化しますが、例えば切手の買い取りに自信がある「バイセル」などが検討対象になるでしょう。
auPAYマーケットを利用する方法
auではポイントやauPAY残高で買い物ができるauPAYマーケットを運営しています。
当該マーケットで換金性の高いゲーム機や家電などを選んで購入し、買取店に売却することで現金化ができます。
AUユーザーでスマートパスプレミアム会員であれば、多くの商品が送料無料で購入できるので現金化ロスを避けることができます。
売却フェーズでも郵送が無料のお店か、近くの実店舗に持ち込むことで郵送料によるロスを避けられます。
商品返却での現金化はできない
ちなみに、auPAYでは商品返却による現金化はできず、やってしまうとかえって不都合が生じます。
商品返却による現金化とは、信用取引などで購入した商品をキャンセル扱いで返却し、現金の形で返してもらうというものです。
auPAYでこれをやろうとしても、商品の対価が現金で戻るのではなく、auPAYの残高が戻るだけです。
しかも残高が戻るには通常1週間~10日、最長で45日もかかることがあります。
これはauPAYの決済がMasterCardの仕組みを用いているためです。
現金化目的での取引キャンセルはいいことがないので控えてくださいね。
auPAY残高現金化の違法性について
auPAY残高を現金化することについて違法性を心配する方も多いと思いますが、これについては心配要りません。
auPAY残高を現金化する行為を直接取り締まる法律は存在しませんし、これまで現金化した人が違法性を問われたり逮捕された事案は一つもありません。
ただし、auの規約に触れる可能性があることについては承知しておきましょう。
この規約違反についてもauPAYの利用規約で直接的に「現金化を禁ずる」という文言がないのですが、au側の解釈で規約違反とすることができるようになっています。
まず、ユーザーが直接適用のあるauPAYサービス利用規約の禁止事項で関係のありそうな条項を抜き出すと、以下を挙げることができます。
(7)KDDI及び第三者の信用を毀損したり、権利を侵害したりする行為
(8)前各号と同様の結果を生じさせると当社が判断する行為
(9)前各号の他、法令又は公序良俗に違反する行為
上記の(7)~(9)まではau側の解釈次第で「現金化は当社の信用を棄損する、公序良俗に反する」と言えば規約違反として扱うことができるでしょう。
そして(1)の関連規約として、MasterCard Prepaid付きWebMoney Cardに関する特約では換金を目的とする行為が禁止されています。
他にもauPAY 加盟店規約にはauPAY残高の現金化を幇助(手助け)してはいけないことが明記されていますし、auかんたん決済の規約にも、現金化を目的として本サービスを使用してはならないと明記されています。
法律に違反する行為ではなくても、auとしては現金化を禁止する姿勢であることは見てとれるので、auPAY残高の現金化は大手を振ってできるものではないということは覚えておいてくださいね。
まとめ
本章ではauPAYの残高を現金化する方法や手順、また違法性の有無などについて詳しく見てきました。
auPAYは残高のチャージ方法によって公式の払い出し機能が使えるものと使えないものがあったり、公式の払い出しではじぶん銀行の口座が必須だったりと、現金化の仕組みはお世辞にも分かりやすいとは言えないので、とっつきにくさは感じてしまいますね。
またATM利用時の手数料や無料で使える回数がじぶん銀行アカウントのステージによって異なるなど、仕組みは単純ではありません。
ただMasterCardの機能が使えるプリペードカードを審査なしで持つことができるのは大きな利点になるので、auユーザーか否かに関わらず、auPAYの利用を考えてみる価値は大いにあると思います。
残高が余って現金化したい場合は本章で見てきた方法で可能ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
他にも当サイトではWAONカード残高の現金化の方法や小切手の現金化の方法も掲載しています。