この記事を読めば、クレジットカード決済の仕組みや、メリット・デメリットについて知ることができます。
使い方の基本や利用の際に気をつけたいこともまとめているので、クレジットカードを使う前にまず最後まで目を通しておきましょう。
この記事でわかること
クレジットカード決済が行われる仕組み
ここでは、クレジットカード決済の仕組みの以下のポイントについて解説します。
そもそも仕組みがよくわからない、という人はここから確認していきましょう。
カード利用者・加盟店・カード会社のやりとり
クレジットカード決済は、カードを利用する人・カード決済に対応している店舗・カード会社の間でやり取りが行われます。
利用者は、カード会社と契約をしてカードを発行することが必要です。
そして、カード会社と契約した店舗で決済時にカードを利用することができます。
店舗は後日カード会社から利用者が支払った代金を受け取りますが、その際に手数料が引かれることになります。
カード会社は、利用者と店舗のやり取りをつなぐ役目を持っています。
カード会社は利用者の代わりに手数料を差し引いた代金を店舗に支払い、利用者には翌月または翌々月などの決まった日に代金の請求をすることになります。
つまり、利用者は店舗に代金を支払っているように思われがちですが、一時的にカード会社が代わりに店舗に支払っているということになります。
手元に現金がなくても支払いができるのはこのような仕組みがあるからです。
決済代行会社とは
店舗や通販サイトではクレジットカード支払いに対応しているところが非常に多いですが、カード会社は複数あるためそれぞれの会社とやり取りをするのは効率的ではありません。
そこで、多くの店舗や通販サイトでは決済代行会社と契約をして複数のカード会社とのやり取りができるようになっています。
決済代行会社を利用すると、複数のカード会社との契約・手続きをしてもらうことができるので、店舗や通販サイトの運営者はとても楽になります。
決済代行会社を通した場合は、利用者が店舗やサイトで商品をクレジットカードで購入すると、カード会社が手数料を引いた代金を代行会社を通して店舗・サイトに支払う形となります。
利用者側にとっては、結果的にカード会社から代金の請求が来るため決済代行会社を間に挟んでいても特に違いがあるようには感じられません。
クレジットカード決済は信用で成り立っている
クレジットカード決済は、極端な話をすれば現金が手元に現金が1円もなくても利用できます。
だからこそ、誰でも利用できるというわけではなく、カード会社が審査を行い収入面や利用状況・利用実績などから信用できると判断した場合のみカードが発行されることになります。
もし収入が不安定あるいは全くない、定職についていない、これまで他社で滞納や未払い、利用停止などのカードトラブルがある場合には信用できると判断されず審査を通過できない可能性が高いのです。
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クレジットカード決済を行うメリット
ここでは、クレジットカード決済を行うメリットについて説明します。
利用者・店舗それぞれの立場から見たメリットについて具体的にまとめました。
カードを利用する人のメリット
まずは、クレジットカードを利用する側のメリットについてです。
クレジットカード1枚あれば、高額の買い物をする時でも現金を持ち歩く必要がありません。
現金を落としたり盗難の被害に遭うといった心配もなく、仮に財布を紛失したとしてもクレジットカードならすぐにカード会社に連絡をすれば利用を停止することができるので、不正利用に遭う心配もありません。
また、カードによってはショッピング保険や海外旅行時の傷害保険が適用されるサービスも利用することができるので安心です。
そして、どうしても欲しいものがあるのに現金が手元にない、という時でもクレジットカードがあれば限度額の範囲内で購入することが可能です。
給料日前やボーナス前で金欠の時にも、欲しいものを買い逃さずにすむというのが大きなメリットです。
現金で支払いをする場合には何も得することがなくても、クレジットカード決済ならカードのポイントが貯まるというのも魅力です。
カード決済に対応している店舗のメリット
利用者だけではなく、クレジットカード決済に対応している店舗にもメリットがあります。
会計時に現金のやり取りをする必要がないので、お釣りの間違いやトラブルを防ぐことができ、スムーズに代金を受け取ることができます。
そして、店舗や通販サイトで商品を購入したい気持ちがあっても手持ちの現金がないからとあきらめてしまう人もいます。
そんな時、クレジットカード決済に対応していれば現金を持っていない人でも購入するきっかけになるので店舗の売上につながります。
さらに、クレジットカードなら分割やリボ払いも利用できるので、高額の商品を購入してもらえるチャンスが広がります。
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クレジットカード決済を行うデメリット
クレジットカード決済にはデメリットがあるのも事実です。
利用者・店舗それぞれに考えられるデメリットについて説明します。
カードを利用する人のデメリット
クレジットカードは手元に現金がなくても商品を購入することができます。
そのため普段は手が届かないような高額の商品を購入してしまったり、少しずつ使っていたらいつの間にか請求額がびっくりするほど高くなっていることがあります。
現金と違いお金を使っているという実感がわきにくいため、使い過ぎて後から支払いが困難になるというケースは少なくありません。
また、クレジットカードは1枚で高額の支払いをすることができ便利な反面、もし紛失や盗難に遭うと不正利用のリスクも高くなります。
第三者に不正に支払いに利用されることがなくても、スキミングで個人情報が盗まれて悪用されるという危険性もあります。
クレジットカードの利用者が増えていることを狙って悪質な犯罪も増えているのが事実です。
現金を盗まれるのとは違うリスクがあるということを覚えておく必要があります。
カード決済に対応している店舗のデメリット
クレジットカード決済に対応している店舗は多く、売上が増えるなどのメリットもありますが、決済の度にカード会社に手数料を支払う必要があります。
また、現金で支払われた場合にはすぐに売上利益となりますが、カード決済の場合は後日カード会社から代金を受け取ることになりタイムラグが生じます。
こうして見ると、支払い方法を現金のみとした方が店舗側はカード会社への決済手数料を支払う必要がなく売上もすぐに入金されるため、カード決済に対応することはデメリットも少なからずあります。
しかし、現金払いにしか対応しないと利用者が増えづらい傾向があり、高額の商品を購入してしまうチャンスもかなり少なくなることが考え
られるため、多くの店舗ではクレジットカード払いに対応する形をとっているわけです。
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クレジットカードの基本的な使い方
クレジットカード初心者のために、基本的な使い方を説明します。
この2つの場面での使い方について確認しておきましょう。
店舗での使い方
クレジットカード決済に対応している店舗では、レジ前に利用可能なカード会社のブランドの一覧が掲示されています。
会計を行う際に「クレジットで」と店員に伝えて、カードを差し出します。
店員が受け取って機械に読み込ませることもあれば、店員の指示に従って自分で機械にカードを差し込む場合もあり、店舗によって異なります。
また、タッチ式で決済が完了するカードもあります。
分割やリボなど、一括払い以外の支払い方法を希望する場合は決済を行う前に店員に伝えます。
暗証番号またはサインが必要なことが多いですが、一定の金額以下であればサインレスで決済できる店舗もあります。
決済が完了したらカードを忘れずに持ち帰りましょう。
オンラインショッピングでの使い方
オンラインショッピングでは大抵はクレジットカード決済に対応しています。
ただし、利用できるカードブランドや支払い回数はサイトによっても異なるので、詳細はサイトにある利用ガイドなどに記載されている支払い方法について確認しましょう。
オンラインショッピングで商品を購入する場合は、まず会計時に支払い方法で「クレジットカード」を選択します。
カード番号や有効期限、名義などの情報を入力します。
最近ではセキュリティコードの入力も必要なサイトが多いです。
必要な情報を入力したら決済を行います。
もしなんらかの事情で決済ができない場合はエラーの表示が出る場合があります。
カード番号やセキュリティコードなどに間違いがないか、利用可能な限度額を超えていないかを確認してください。
支払い回数を変更すると決済ができる場合もあります。
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クレジットカードの仕組みで注意すること
クレジットカードは非常に便利な支払いの手段ですが、気をつけなければならないこともあります。
それぞれの注意点について詳しく説明します。
支払い期限までにお金を用意しなければならない
クレジットカードは商品を購入した場合、翌月または翌々月の請求日に代金が金融機関の口座から引き落とされます。
購入する時は現金がなくても問題ありませんが、請求日に口座にその分のお金を用意しておかないと滞納ということになってしまいます。
カード会社からの手紙や電話などによる督促もあり、請求日から日数が経過すると遅延損害金が加算されることになります。
クレジットカード決済を行う場合は、請求日までに確実にその分のお金を用意できるかを慎重に考えるようにしてください。
いくら使ったのかがわかなくなり、後で支払えない金額にまで膨れ上がるということのないよう、使った金額を覚えておくこと、無計画に使いすぎないように注意が必要です。
利用可能限度額がある
クレジットカードさえあれば現金がなくてもいくらでも買い物ができる、高額の商品も購入できる、と思われがちですが、利用可能な限度額というものが決まっています。
この限度額をオーバーすると、店舗でも通販サイトでも決済時にエラーとなり支払いを行うことができません。
たとえば、限度額が50万円のカードで60万円の商品を購入することはできません。
また、限度額が50万円で支払いを済ませていない残高が既に30万円ある場合には、20万円を超える利用はできません。
限度額がいくらに設定されているのかは、カードの種類や契約者の収入などの状況によっても異なります。
限度額はカードの明細書や、WEBのマイページ、コールセンターへの問い合わせで確認することが可能です。
分割やリボ払いでは手数料がかかる
クレジットカードで高額の商品を購入する場合、翌月一括払いが難しい場合に分割払いやリボ払いを選択すれば月々少ない支払額で返済をすることができます。
しかし、分割払いやリボ払いには手数料がかかります。
分割回数が増えれば増えるほど手数料が高くなり、リボ払いも手数料が高く返済まで長期間かかることが多いです。
もし、手数料で損をしたくないけれど一括払いは難しいという場合には、手数料がかからない2回払いやボーナス一括払いを利用するという方法もあらます。
ただ、店舗やサイトによっては2回払いやボーナス一括払いに対応していないことがあり、利用できる期間や金額など条件もあるので確認しましょう。
不正利用の恐れがある
クレジットカード利用者が多くなるにつれて、そのような人々の隙を見て犯罪のチャンスを狙う悪質な人間や業者も増えています。
紛失や盗難により第三者の手にカードが渡り被害に遭うケースもありますが、カードが手元にあったとしてもスキミングなどによりカード情報が悪用されてしまうケースもあります。
自分の知らないうちにどこかでカード決済が行われていたり、個人情報が盗まれていたりすることもあり大変危険です。
クレジットカードの管理に気をつけることはもちろんですが、もしもの場合のためにセキュリティ対策や補償が万全なカードを選ぶことをおすすめします。
カード会社によっては、不正利用があった場合連絡した日から一定の日数をさかのぼって補償の対応をしてくれることもあります。
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まとめ:クレジットカードの仕組みを理解して計画的に利用しよう
クレジットカードは手軽で便利な決済手段として非常に多くの人々に利用されています。
ただ、その仕組みをよく理解しないままなんとなく使っている、という人も実は多いです。
クレジットカードはメリットは多いですが、使いすぎや不正利用などの危険性もあります。
まずは、仕組みをよく理解してメリット・デメリットを頭に入れた上で使うことが大切です。
安全に計画的に利用することが、クレジットカードを使う上でとても重要なポイントといえるでしょう。